中川食品株式会社
「これ、売れる!」がカタチになるまで〜中川食品の開発現場を大公開〜
2026.01.30
「これ、売れる!」がカタチになるまで〜中川食品の開発現場を大公開〜

こんにちは、中川食品です。私たちは昭和40年からこんにゃくを中心とした加工食品を手がけてきました。これまで磨いてきた技術に、時代に合わせた柔軟な発想をかけ合わせながら、こんにゃくの可能性を広げるさまざまな商品づくりに挑戦しています。

こんにゃくといえば煮物やおでんが定番ですが、実は意外なところでも使われています。たとえば、健康食品やスイーツとしての活用もそのひとつです。

こうして活躍の場が広がる今だからこそ、私たちは“どう作るか”に強いこだわりを持っています。たとえば、原料は厳選した国産にこだわり、できる限り保存料に頼らない製法を貫く。そして、徹底した品質管理を行い、お客様に“安心しておいしく食べてもらえる商品”を届けること。それが私たちの妥協しないモノづくりです。

中川食品の開発の現場では、いつも「これ、売れるかも!」というワクワクを大切にしています。

『食品メーカーの商品開発』と聞くと、華々しくクリエイティブなイメージがあると思いますが、実際はコツコツと地道に作業をしていく作業の繰り返しです。しかし、そこには若い人の自由な発想やチャレンジ精神が必要不可欠。大学を卒業したばかりの社員のフレッシュな視点から生まれる気づきや提案が、商品化のきっかけになることもあります。

この記事では、そんな中川食品の開発プロセスをじっくりご紹介します。「これ、売れるかも!」というアイデアがどんなふうに生まれて、どんなステップを経て商品になっていくのか。そして、どんな仲間たちと一緒に作り上げているのか。開発のリアルを通じて、「食品業界って面白そう」「自分もチャレンジしてみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。


「これ売れるかも!」は日常の中に。ひらめきは気づきの積み重ねから

新しい商品は、まずアイデアから始まります。とくに食品業界では、世の中のトレンドやお客様の好みが日々変化するため、いつでもアンテナを張っていないとすぐに置いていかれてしまいます。

中川食品の社員たちは、普段の食事や旅行先で見つけたご当地グルメ、海外の話題の商品など、日常のあらゆる場面から「これ、こんにゃくで再現できそう!」「こんな味つけの商品があったら面白そう」といったヒントを得ています。

最近では、SNSや動画で見つけた最新のトレンドをいち早くキャッチして、商品開発のアイデアに活かすこともあります。たとえば、海外で人気のヴィーガン向けレシピを参考にして、こんにゃくを使った“お肉の代わりになる商品”を考えてみたり。ぷるぷるした食感を生かした新しいスイーツを提案してくれたりするんです。

また、お取引先や小売店、お客様からの声や、営業メンバーが現場で拾ってきたリアルな情報もとても大事。たとえば「こういう商品があったらいいな」「もう少しこうだったら買いやすいのに」といった声は、私たちにとって何よりのヒントになります。そうした声を社内でしっかり共有し、新しいアイデアの“種”を絶やさないようにしています。


自由な発想が飛び交う会議室。ここから“売れる商品”が動き出す。

アイデアがたくさん集まったら、次は開発チームでブレインストーミングを行います。このときは、『実現できそうか』『コストが合うか』などの条件はいったん横に置いて、とにかく自由に意見を出すのがポイント。「海外の珍しい調味料と合わせてみたら?」「思いきって形を変えてみよう」「和食だけじゃなく、洋風やエスニックにも合う味はどう?」など、ユニークな発想が飛び出します。

時には笑いが起こるような大胆なアイデアも歓迎される雰囲気。そんな空気の中で、会議室がどんどん活気づいていくのが、開発のはじまりです。 そのあとで、「これは実際につくってみよう」と思えるアイデアをいくつか選び、試作に進める準備をしていきます。この選定には、マーケティング担当が持っている販売実績のデータや、市場のトレンド分析なども加わり、より現実的な目線で検討します。

若手ならではの斬新な発想と、ベテランの経験や実績。それぞれの強みが組み合わさることで、中川食品らしい“売れる商品”のカタチが少しずつ見えてくるのです。


何度も試して、みんなで磨く。試作はチーム戦

さあ、アイデアがカタチになりはじめるステージです。実際に商品としてつくってみる試作に入ると、「思ったより味が薄いかも」「食感がなんだか物足りない」「容器に入れたときに見た目がイマイチ」など、いろいろな課題が浮かび上がってきます。最初からうまくいくことはほとんどありません。

でも、だからこそ面白い。ひとつひとつの課題に向き合いながら、改良を重ねていくことが、私たち開発チームのやりがいなのです。

中川食品の開発はテーブルテストと呼ばれる手作業での試作が繰り返されます。とはいえ、実際の製造現場と同じような条件でないと見えてこない問題もあるため、状況によっては本番用の大型設備での確認も必要になります。

まずは少ない量で試し、手ごたえがあれば次に本番に近い製造設備で検証する——そんな“二段階方式”で取り組むのが基本です。いきなり大きなロットで進めるのではなく、段階を踏んで仕上げていく。業界では一般的な方法ですが、中川食品ではこの過程に品質管理や製造、営業など多部門が加わり、多角的な視点で商品をブラッシュアップしていくのが特長です。

「もう少し原料の配合を変えると食感がよくなるかも」「この味つけは地域によって好みが分かれるから、誰に届けたいかを明確にしたいね」など、さまざまな意見が集まりながら、商品は少しずつ完成に近づいていきます。

ひとつの商品をつくるまでに、たくさんの人の知恵と工夫が関わっていること。これも、私たちが誇る開発の現場のリアルです。


安心して手に取ってもらうために。味だけでは語れない開発の工夫。

「おいしい!」と思ってもらえること。それは食品メーカーにとって欠かせないゴールのひとつです。でも、開発においては“おいしさ”だけを追いかければいいというわけではありません。

私たちの商品は、全国のスーパーやコンビニなど、多くの売り場に並びます。だからこそ、長距離の輸送や店頭での陳列にも耐えられる“保存性”も重要です。ただ、防腐剤などに頼りすぎると、お客様にとって“安心して食べられる商品”とは言えませんよね。

中川食品では、こんにゃくという素材の特性を最大限に活かしながら、必要最小限の添加物だけでしっかり品質を保てるよう、長年研究を重ねてきました。こんにゃくは、カロリーが低くて健康にやさしい食材ですが、もともと味が強いわけではありません。だからこそ、味をしっかり染み込ませる工夫や、食感にアクセントをつけるための細かな技術がとても大切になるのです。

さらに、安全性への取り組みにも妥協はありません。社内では菌の検査やアレルゲンのチェックなどを定期的に行い、安心してお召し上がりいただける品質を守っています。

実は、試作の段階ではまだ品質が安定しないことも多く、「予定より保存期間が短い」「時間がたつと風味が落ちてしまう」といった問題に直面することもしばしば。でも、そこから改良を重ねていくのが、開発チームの腕の見せどころ。すぐに正解が見つかるわけではありませんが、何度でも試して、理想の一品に近づけていきます。

『おいしい』と『安全』を両立させたうえで、『長くお店に並べる』ことも可能にする——。それが私たちが追い求める“ほんとうに売れる商品”の条件なのです。


“納得の一品”になるまで、やり直しは終わらない

たとえ味が完璧でも、コストが高すぎたら店頭には並べにくい。逆に価格を抑えられても、味がいまひとつだったら、きっとお客様の手には取ってもらえません。そして、コストも味も合格でも、品質にムラがあったり、お客様に不安を感じさせたりするような仕上がりでは、私たちは“売れる商品”とは言えないと考えています。

開発ではいつも、『おいしさ』『安全性』『コスト』この3つのバランスをどうとるかが大きなテーマになります。

だから、試作品がひとまず完成しても、すぐに「これでOK!」とはなりません。むしろ、そこからが本番のようなもの。「もっと原価を下げられないか?」「製造ラインでつくったときの歩留まり(ロスの少なさ)はどのくらい?」「量産したときに味がブレてしまわないか?」と、さまざまな角度からチェックを重ねていきます。

この工程では、一つずつ課題をつぶしていく地道な作業が続きます。何かひとつが解決すると、別の問題が出てきたりして、1回の見直しでは終わらないことも多いです。それでも、何度も立ち止まり、やり直して、また前に進む。この積み重ねが、最終的に自信を持ってお届けできる商品をつくることにつながります。

ときには、「もうこれ以上は難しいかも…」と妥協しそうになる瞬間もあります。でも、中川食品の開発チームには「本当に納得できるものを届けたい」という想いが根づいていて、若手であっても率直に意見が言える風通しの良さがあります。

私たちが一番大切にしているのは、『お客様の満足』です。だからこそ、自信を持っておすすめできる商品を世の中に送り出せるのです。


社内審査という最終ハードル。多角的な視点で問われる“商品力”

たくさんの試行錯誤を経て、ようやく完成に近づいてきた商品。でも、それでゴールではありません。最終関門として立ちはだかるのが、社内で行われる会議です。

この会議では、開発チームだけでなく、営業や製造、経理、経営企画など、いろんな部署のメンバーが集まり、「本当にこの商品が世の中に出せるか?」という視点で評価します。

たとえば営業は、「この商品はどんな人に向けて作られたのか?」「どの売り場に置いたら売れそうか?」といった“お客様目線”から見ます。経理や経営企画は、「コストは見合っているか?」「リスクは想定できているか?」など、経営的な視点で細かくチェックしていきます。

それでは、どんなポイントが合格のカギになるのでしょうか?

  1. 明確なターゲットがいるか?

    → 誰に向けた商品なのかが曖昧だと、売り場で埋もれてしまいます。「若い女性向け?」「健康志向の中高年向け?」といったターゲット設定がしっかりしていることが重要です。

  2. 市場のニーズに合っているか?

    → どれだけおいしくても、今のお客様が求めていない商品では意味がありません。実際の売り場で求められていることとズレていないか、慎重に見ていきます。

  3. コストと価格のバランスは適正か?

    → 原価が高すぎると量産しづらいし、安すぎると利益が出ません。どんなに魅力的な商品でも、価格の設定ひとつで“売れにくい商品”になってしまうこともあります。だからこそ、価格の設計にも目を光らせます。

  4. 中川食品らしさがあるか?

    → 私たちならではの工夫や視点が活きていて、“食の可能性を広げる”一歩につながるような商品かどうか。それも、社内審査では重要なチェックポイントになります。

    会議は一見おだやかに進んでいるように見えても、かなり本気のぶつかり合いの場でもあります。「製造ラインを切り替えるにはどれくらいコストがかかる?」「この原料は安定して仕入れられる?」「味の好みに地域差が出そうだけど、そこはどうする?」など、想定していなかった質問が飛び出すこともあります。

その質問にどう答えるかによって、商品が『合格』『再検討』『保留』のいずれかになるかが決まります。ときには悔しい結果になることもありますが、その過程で得た気づきやフィードバックは、必ず次の開発に活かされていきます。

一度で通る商品はごくわずか。でも、挑戦して、学んで、また挑む。その繰り返しが、私たちの“開発力”を育てているのです。

だからこそ、これから入社する皆さんにも、失敗を恐れず、どんどんアイデアを出してほしい。中川食品は、そんな挑戦を全力で応援する会社です。


おわりに

食品業界の開発現場は、想像以上に奥深く、そしてワクワクする世界です。「自分だったらこんな商品を作ってみたい」という思いが湧いてきた方もいるのではないでしょうか? 当社では、新卒社員が最初から開発に携わるチャンスも大いにありますし、若手の意見が通りやすい風土づくりに力を入れています。

もしこの記事を読んで、「食品メーカーって面白そう」「中川食品で働いてみたい」と興味を持っていただけたら、ぜひ当社の説明会やインターンシップ、または採用選考にエントリーしてみてください。中川食品でのチャレンジは、きっと皆さんの可能性を大きく広げてくれるはずです。私たちは、次世代を担う皆さんの新鮮なアイデアと情熱を心待ちにしています。