すき焼きにこんにゃく


日本の代表的な料理の一つであるすき焼きに、必ず入っているのが糸こんにゃく。ちりちりに縮れた糸こんにゃくを割りばしではさむと、こんにゃく特有のプリンプリンとした感触が伝わってきます。

たれの色に少し染まり、湯気を上げている糸こんにゃくを口に含むと、肉をはじめ、まわりの具の味を含んだ微妙な味が広がり、快い弾力がかむ楽しみを存分に味わわせてくれます。

こんにゃくはカルシウムや繊維分を含んでいて、すき焼きの肉やとうふで栄養をとったあとの体内の掃除役を担っているのです。
すき焼きに糸こん、という組み合わせは、悪玉コレステロールが体内に蓄積するのを未然に防ぐすばらしい日本人的知恵といってよいでしょう。私たちの先輩は、食事を決してたんぱく質、脂肪、炭水化物だけで考えはしなかったのです。

このように、もっぱら歯ごたえを楽しみ、一種の嗜好食品として食べる、また、栄養価よりも便通や体の掃除を目的に食べるのは、世界でも珍しい習慣といわれています。

私たちの体は、幾分アルカリ性に傾いていたほうが調子がよいと分かっています。ところが残念なことに、肉、魚、卵など、おいしいごちそうの多くは酸性食品。意識的に野菜などのアルカリ性食品を食べるようにしないと、酸性に傾いてしまいます。一般に「梅干し健康法」といわれているのは、梅干しで酸性アルカリ性のバランスをとろうというアイデアですが、その点からいうと、こんにゃくの効果も大いに生かしたいもの。
すき焼きには野菜と一緒に必ずこんにゃくを使いますが、こうした工夫は、おいしさプラス健康の知恵といえるでしょう。
こんにゃくが健康づくりに果たす役割は、まだまだたくさんあります。スポーツでスリム&ヘルシーな体づくりをめざすように、もっともっと健康食品”こんにゃく”を利用してみませんか。


※注意点
生肉のそばに糸こんにゃくをおくと、水酸化カルシウムが作用して肉が変色します。肉に火が通ってから糸こんにゃくを加えるようにしましょう。